サグレスは世界の終わりの名に相応しく、広い海に向かって切り立った崖が延々と続いていました。風に向かって歩いてるのか、風に押されて歩いてるのか分からない程、四方八方から竜巻の様に吹き荒れる風。どうせその先には何もない。そうとしか思えない様な場所でした。一人だったらきっと、峠の先まで行くのは諦めたかもしれません。