本来のクレーム(claim)という言葉には日本語で言う「文句を言う」という意味はなく、「権利を主張する」という意味がある事を知ってはいたんですが、それでもハナが「クレームを言いたい」と行った時には、頭の中であの姉妹の様に叫び狂いながら文句を言う姿を浮かべてしまいました。でも、ハナは普段から本当に穏やかで私なんかよりもずっと気配りができる優しい人で、論文テーマが「過去に出会った有名な人とその人が社会に与えた影響」という課題の時に嘘を書けず授業が終わってもずっと教室に残ってて、結局「もし会えたら」と書いていたのが印象的でした。私は「宮崎駿」と書いて高得点をもらって、興奮気味にその時の話を聞きたがる先生に「嘘です」と言ってガッカリさせました。